<広島>27年間待ち続けた本拠地優勝 緒方監督9度宙舞う

九回2死。
マジック「1」から足踏みした鬱憤を晴らす、見事な先制劇だった。一回、先頭の田中が147キロの速球を中前にはじき返すと、2番・菊池がしっかり犠打を決めて1死二塁。ここで丸が体勢を崩しながらも外角の変化球を中前に運び、「タナキクマルがわずか10球で先制点を奪った。
その後も松山、野間、会沢の3連打などで一挙5点、大勢は決した。そんな打線の援護に奮起したのが先発の九里だ。四回無死満塁のピンチも、一飛のバレンティンに続いて雄平を遊ゴロ併殺に仕留め「攻める気持ちが良い方向にいった」と8回無失点。
大一番での起用に、今季一番の投球で応えた。「ここまで来るのに長く、苦しかった」。緒方監督の言葉が今季を象徴している。
丸や鈴木、安部、野村ら主力選手をけがで欠き、戦力十分とは言えなかったが、丸は言う。「けがで1カ月離れた分、何とか勝ちに貢献したいと思ってやってきた」。若手の野間、西川ら代役の活躍と離脱組の奮起の相乗効果で、チームはより一層、強さを増した。
新陳代謝を繰り返しながら、今もなお成長を続けるチームにとって、球団初の3連覇も通過点でしかない。逃し続けた「日本一」のゴールに向かって、新たなスタートを切った。

 
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