【矢野という男】自腹チケット観戦でファンの支え再確認 栗山監督を泣かせる伝言も

◇日本ハム・矢野、今季限りで現役引退  日本ハム・矢野が巨人に在籍していた09年は記者も巨人担当。
周囲に知人らしき人間はいない。周りのファンも、存在に気付いていない。迷った末に声を掛けると「ファンから僕らはどう見られているのか見に来たんです」と恥ずかしそうに笑う。
その言葉にも感銘を受けたが、何よりプロ野球選手が自腹でチケットを買って観戦する姿に驚いた。その日、矢野は必死に応援するサラリーマンや大きく手を振る子どもたちを間近で見たことでファンに支えられていることを再確認したという。
お立ち台では「ファイターズ、最高!」と叫んで盛り上げるなど、道民からも親しまれた。昨年9月1日。CS進出が絶望的な状況でチームが若手中心の起用方針となり、2軍に降格した。
その後、千葉・鎌ヶ谷の2軍施設で会った際、矢野から「栗山監督に会ったら“矢野が、チクショー、と言いながら外野をダッシュしていた”と伝えてください」と頼まれた。後日、言われた通りに伝えると栗山監督は「そうか…」と言って目に涙を浮かべた。「監督、悔しいけど、僕は腐らずにやってますよ」。
そんなメッセージを矢野らしく、ユーモアに包んで伝えたのだと勝手に解釈している。ファンに、みんなに愛された現役生活16年。本当にお疲れ様でした。

 
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