中日・山井忘れない 岩瀬と“伝説の完全試合”「絶対的安心感があった」

◇セ・リーグ 中日2―3阪神(2018年10月13日 ナゴヤD)  13日に現役を引退した中日の岩瀬仁紀投手(43)とともに「伝説の試合」をつくった山井大介投手(40)は、引退セレモニーで花束贈呈の大役を務め、先輩左腕の引退に「寂しい思いが強い」とつぶやいた。
「あの年は岩瀬さんは確か43セーブ挙げていた。岩瀬さんに9回を渡せば、勝ちで終わるイメージ。絶対的安心感があった」 山井は当時を回想し、こう続けた。
「最後は岩瀬さんにつなぎたいという気持ちで投げていたのが、たまたまそうなった」 勝てば日本一が決まる試合。8回まで投げ抜き、リードしていれば守護神にバトンを託す。その一心が山井の好投を生みだしたのだ。
プロ入り後、先発、中継ぎ、抑えとすべてのポジションを経験している山井。逆の立場、つまり9回に自身がマウンドに上がる状況だったらどうだったか――。「いやいやいや…。」
普通の完封勝利やったら話は別。でもあの試合の最後のアウト3つを取るというのは計り知れないプレッシャーと首を振った。それを岩瀬は冷静沈着にやってのけた。
9回の1イニングをパーフェクトに抑えた。「完璧な当たりもなく打ち取った。岩瀬さんの凄さを改めて感じたと日本シリーズという緊張感の中、8回まで完全投球をした山井でさえ、岩瀬の精神力の強さに最敬礼した。」
「岩瀬さんは俺たちには分からないプレッシャーやストレスを抱えて投げてきた。それだけの準備をしているからマウンドに立てた」。投げる度に増す信頼度は岩瀬にとって喜びであると同時に重圧でもあった。
その重圧に勝ち、喜びを味わうために何度も何度も準備を重ねた。1002試合登板、407セーブという前人未到の記録を打ち立てる投手は今後、そう現れないだろう。そして、あの「伝説の試合」をやってのける投手も、そう現れないはずだ。
だからこそ、岩瀬は伝説すなわちレジェンドなのである。

 
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