小倉工、古豪復活の鍵握る“質実剛健”な1年生大砲

古豪復活へ-。
今年で就任5年目となる牧島健監督(30)は「一昨年も秋ベスト4まで勝ち進み、九州大会まで「あと1歩」のところまで来ている。今大会はOBやファンが試合ごとに増えていき、期待の高さと応援されている熱を感じました。課題がはっきり見えたので、この冬はしっかり鍛えていきたいと手ごたえを口にした。
創立120周年となる来年夏に照準を合わせ、勝負をかける。■通算11本塁打。今大会、打率7割超えの1年久木田牧島監督が「古豪復活のキーマン」に挙げるのが主砲の久木田和志(1年)だ。
入学後すぐの公式戦で4番を任され、思い切りのいい打撃で安打を重ねた。通算本塁打は11本。この秋は7割を超える打率を残した。
準々決勝・九産大九産戦では5打席で全出塁を果たし、3打数3安打(2四球)の活躍。延長10回表にはライトオーバーの勝ち越し二塁打を放って勝利へ導いた。北九州市立中原(なかばる)中時代「振り下ろす」打撃だったのを、高校野球に移行するのを機に「下からバットを出す」打撃に改良。
牧島監督は「点取り合戦になる近年の風潮の中、長打が打てることがまず魅力。こちらがサインを出さなくても、打席の中で状況判断ができる選手です」と太鼓判を押す。さらに「人柄は、質実剛健で「校訓」そのもの。
真面目な選手ですと続けた。九州大会出場をかけた準決勝は、九国大付に1-5で惜敗。しかしエース樋口風音(かざね・2年)が球速120キロ台の直球にチェンジアップを絡めて相手打者のタイミングを外し、7回まで3安打無失点に抑える好投を見せた。
「自信になりました。緩い球を使えば、遅いストレートでも速く見せることが出来る」と樋口。九国大付は、春の九州王者7人が残る経験豊富な布陣だったが、強豪私学を苦しめるお手本のような投球術を披露した。
■公立校で「私学の野球」を目指す、福工大城東の主将として2006年夏に甲子園出場。東海大4年では選手会長を務め、1学年下の菅野智之(巨人)らと8度のリーグ優勝、6度のリーグ優勝、6度の全国大会を経験している。全国の舞台を知っているからこそ「甲子園」という言葉を多用して選手たちに意識させている。
消極的なプレーには「いまのプレーでは甲子園では通用しないぞ」と選手たちにハッパをかけることもある。「目指しているのは「学校は公立、野球は私学」という考えです。高校時代に杉山繁俊監督(60=現東海大福岡)「相手にアウトカウントを与えず1点を取る戦術をたたき込まれました。
「九国や、真颯館がそういう野球をしていたので打倒私学で打破したいですね」。小倉工が最後に甲子園に出たのは1967年の夏。今大会では、2年連続全国4強入りした時のメンバーが試合に訪れ、牧島監督を激励する姿があった。
「倉工の伝統に、最初はプレッシャーを感じましたが、たくさんの方から応援していただいていることを強みにしていきたい」。私学出身の30歳青年監督が公立伝統校に“私学エキス”を加え、古豪復活のストーリーを描いていく。

 
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