
11年の第7戦から日本シリーズタイ記録に並ぶ本拠地10連勝。打撃戦を制した喜びをかみしめた。本拠地に戻り、眠っていた強力打線が目を覚ました。
2点リードの六回2死一、二塁。デスパイネが岡田の151キロ直球を豪快に振り抜いた。鋭い弾道は右翼ホームランテラス席へ。
「5番・DH」の定位置で大仕事を成し遂げた大砲は「本当にいい当たりだった。ホームということもあって気持ちよかった」と得意げに答えた。気持ちを切り替えて臨んだ。
マツダでの第2戦の初回。シーズン中でも少なかった左翼の守備に就いたが、左飛を捕球できず肩を落とした。失意の前日は自ら腕を振るって母国のキューバ料理を食べてリフレッシュ。
その効果もあり、シリーズ2度目の出場で待望の初アーチを放ち9得点。通算成績を1勝1敗1分けの五分に戻した。
工藤監督は「すごい粘りをしますね」とカープ打線に脱帽したが、「ここでは選手が生き生きとして野球をやってくれる。これからもホークスらしい野球をやっていくと胸を張る。打ち合いなら負けない。
自慢の打線を前面に出し、下克上を遂げる。