巨人入りの丸 00年江藤のようなドラマつくれるか

【赤ペン!!赤坂英一】丸がFA移籍した巨人は来年3月29日、敵地・マツダスタジアムで広島との開幕戦に臨む。
当時の広島・達川監督は「巨人との開幕3連戦は優勝がかかった133、134、135試合目のつもりで戦うぞ!」と宣言(このころは全135試合制)巨人との“遺恨の対決”ムードをあおりにあおった。オープン戦初戦から巨人と対戦すると、試合前に「こんなに寒くて風の強い日は投手の手が滑りやすうてのう」と、江藤に対する内角攻めを予告。
広島の若手投手に胸元を突かれた江藤が、のけぞってかわした拍子にバターン!とあおむけに倒れたほど。満を持して迎えた開幕戦では、3番緒方(現広島監督)、4番前田、5番金本(前阪神監督)と、いま見ると豪華かつ強力なクリーンアップで巨人と対戦。見事に5―4で競り勝つと、達川監督は試合後のインタビューで「まぐれじゃ、まぐれじゃ!」と絶叫。
翌日も勝って2連勝したら、今度は「勝った、勝った、また勝った! 奇跡じゃ!」。巨人監督だった長嶋さんのお株を奪う“名セリフ”の連発で話題をさらった。ただし、当時の巨人との戦力格差はいかんともしがたく、対戦成績は12勝15敗で負け越している。
江藤への内角攻めも本番では鳴りを潜め、江藤が受けた死球の数もわずか3個にすぎない。その江藤は9月24日、東京ドームの中日戦、0―4で迎えた9回に起死回生の同点満塁本塁打。直後の二岡のサヨナラ本塁打を呼び込み、長嶋監督の野球人生で一度きりとなった“本拠地胴上げ”を演出した。
江藤の広島時代の永久欠番3のユニホームで宙に舞ったのである。あれから18年、丸は原監督の現役時代の背番号は、移籍の前年1999年まで長嶋監督はそれを江藤に譲り、現役時代の背番号8をもらった。
果たして江藤のような劇的なドラマをつくれるか。

 
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