【神機一転】元阪神・緒方 戦い抜いた6年間 PLの重圧感じても終わりは心晴れやか

数多くの選手が今季限りで阪神のユニホームを脱いだ。
 ◇  ◇ ボロボロになるまで戦い抜いた6年間に悔いはない。「もっとやりたかったなとか、もっとできたな、というのはなくて、「ここで野球は終わろうと決断できた」。みやざきフェニックス・リーグで古傷の右膝を負傷。
その後、緒方は戦力外通告を受けた。名門・PL学園出身。偉大な先人たちの名が球史にさん然と輝く。
「PLやったらそれくらいできて当たり前、PLは野球がうまいという認識をされる」。常に独特の重圧を感じていた。「PLの先輩方は球界を引っ張っていく選手が多い中、そういうのができないというのが…。
「PLのOBとして情けない、そのつらさはありました」。誇りだったものが、少しずつ重荷へと変わっていった。だが、懸命に自らと向き合い続けた。
職業にまでした野球。「嫌いになって終わりたくない」。折れそうな心を奮い立たせ、純粋に野球を楽しんでいたあの頃の気持ちを取り戻した今季。
終わりを迎えることになっても、心は澄み切っていた。プロ生活を振り返れば、楽しかったこと、うれしかったことばかりが脳裏に浮かぶ。
「ちょうどあの時のライトが糸井さんで、捕られるんじゃないかと思っていた。それが必死に走っていたら「ワーッ」っていう声援が聞こえて」。プロ初本塁打の感触は、忘れることのない大切な思い出だ。
第2の人生は球団職員として歩み出すことが決まった。広報部に配属され、すでに業務を開始している。「裏方にはなったけれども、チームのためにできることをやって、それが微々たるものでも貢献になればうれしいと新たな決意をにじませた。」
ひたむきな姿勢は、グラウンドを離れても変わることはない。◆緒方凌介(おがた・りょうすけ)1990年8月25日生まれ、28歳。大阪府出身。
176センチ、74キロ。右投げ左打ち。外野手。
PL学園から東洋大を経て、2012年度ドラフト6位で阪神入団。13年5月3日・ヤクルト戦(甲子園)でプロ初出場。通算51試合出場で打率.220、2本塁打、5打点。

 
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