巨人は抑えに外国人を物色中だが…私なら上原を指名する

コラム【権藤博の「奔放主義」】  先日、都内のホテルで開かれた巨人原辰徳監督(60)の「殿堂入りを祝う会」に出席した。
これは、長い巨人の歴史でも2度目となるワーストタイの不名誉記録で、5年連続V逸だけは避けなければならない、というのが親会社と球団の本音だと思う。復帰した原監督には、チーム再建の時間的猶予はない。求められるのは来季の優勝。
そのためには、大補強によって強化した攻撃陣より、リリーフ陣の整備、その中でもまず、ストッパーの人選が来季の原巨人の浮沈の鍵を握っていると考える。
今季、巨人は抑えを固定できなかった。報道によれば、球団は守護神候補の新外国人を米国で物色中だそうだが、これは危ない。野手でも投手でも、外国人選手は実際に見てみないと分からない。
実績があっても、日本の野球に合わない場合もある。特に抑えの場合、150キロを超えるストレートを投げられる、三振を取れる決め球がある、というのが重要な要素ではあるが、それだけでは務まらない。制球力はもちろん、クイックやフィールディングの良し悪しも問われるし、精神的なタフさも必要だ。
試合の決着を託すわけだから、こいつで負けたら仕方がないと思える信頼感が、何より必要だ。それを、日本での実績がない新外国人に求めるのは、そもそもムリがある。私なら、巨人と再契約した上原浩治を抑えに指名する。
今季は36試合に登板して0勝5敗、防御率3.63。中継ぎとして試合をひっくり返される場面が少なくなかった。全盛期の力がなくなったと見る向きもあるが、今季の成績が振るわなかったのは、今年の巨人ベンチの使い方にも原因があると思っている。
日米でストッパーを務めた上原には、その実績にふさわしい役割というのがある。例えば、相手に「なんだ、こんな場面で出てくる投手か」と見下ろされ、それだけで精神的にハンディを背負う。
本人は役割に関係なく全力投球するだろうが、やはりしびれるような場面とそうでない場面では、ボールの勢いもキレも変わる。それが、投手というものだ。140キロに満たない真っすぐでも、上原の制球力とフォーク、あまたの修羅場をくぐり抜けてきた投球術があれば、十分に抑えが務まる。
厳しい場面になればなるほど、上原の凄みが増すと思う。任せてみて、ダメだったときには中継ぎに配置転換するのではなく、これが限界と潔くユニホームを脱いでもらう。そういう覚悟を持たせることでまた、上原の経験が光り輝くと思うのだが、原監督、どうだろう。

 
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