菊池雄星「4年60億円」の反動懸念 “温厚”シアトルでも痛い目に

■年平均15億円は“相場”の倍  ルーキー左腕にとって、異例の大型契約が足かせになりかねない。
年平均15億円だから、菊池はマリナーズから“相場”の倍近い金額を得たことになる。西海岸のさる代理人関係者に言わせると、「他球団の金額と比べてもマリナーズのオファーは群を抜いていたそうだ。菊池の代理人であるスコット・ボラス氏は、米球界でもやり手として知られる。」
これまで数々の大型契約が欲しかったから。
メジャーで選手の実力を判断する指標は、一にも二にもカネだと考えているのでしょうとは前出の代理人関係者だ。そんな菊池は移籍にあたって、大都市を本拠地にするヤンキース(ニューヨーク)やドジャース(ロサンゼルス)などの人気球団を選択肢から外したらしい。■ブーイングやバッシングを恐れた「いわゆるビッグマーケットをフランチャイズにする球団は、地元メディアやファンの関心度が異常なほど高い。」
「活躍すれば救世主とばかりに持ち上げる半面、期待を裏切った時の反動はハンパじゃない。スタンドのファンの激しいブーイングや地元メディアによる辛辣なバッシングにさらされることになる。菊池はそれを恐れたのでしょう」(同) マリナーズはイチローをはじめ、これまで多くの日本人選手がプレーしてきた。
長らく筆頭オーナーを務めた任天堂の影響力もあり、日本人選手にとっては居心地のよい球団といわれる。ファンやメディアもニューヨーク、ロサンゼルス、ボストン、シカゴといった大都市を本拠地にする球団と比べれば温厚だ。それゆえ菊池はマリナーズを選んだようなのだ。
カネを優先させたければ、大都市をフランチャイズにする金満球団を選ぶべきなのに、あえてそうでない球団から年平均15億円という大金を引き出した。それもこれも代理人であるボラス氏の手腕だが、カネは欲しいけど、大都市のプレッシャーは嫌という、ある意味、矛盾する願望をかなえたひずみが生じても不思議ではない。ファンもメディアも温厚といわれるマリナーズでもかつて、痛い目に遭った選手がいた。
2004年オフ、4年約54億円でFA入団したリッチー・セクソンのことだ。セクソンはブルワーズ時代に2度、45本塁打をマークしたが、07年は開幕から絶不調。
それでも試合に出続けて首位争いするチームの足を思い切り引っ張ると、本拠地のファンから大ブーイングを浴びた。打席に立つたびに罵声が飛び交ったため、セクソンは一時、ノイローゼに陥ったそうだ。■精神的もろさ 菊池をよく知る球界OBは「西武では精神的なもろさが目立った」とこう続ける。
「テークバックの位置がセンチ単位でズレているなどと、とにかく細か過ぎるというか、気にしなくてもいいことまでアレコレ考えて悩むタイプ。ソフトバンク戦にまったくと言っていいほど勝てなかったのも、精神面が原因だった。苦手意識が強く、投球のリズムが狂ってしまい、結果として打者に主導権を握られていたのです。」

 
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