<高校野球>鳥取有数の進学校 文科省からSSH指定の米子東 23年ぶりのセンバツ

創立120年を迎える米子東は、文部科学省から理数系教育に重点を置く「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受ける鳥取県内有数の進学校。
「部員が少ない分、練習でボールに触る数は多く、一人一人質の高い練習ができている。甲子園に向けてさらに気を引き締めて頑張りたい」。福島康太主将(2年)は意気込みを語った。
その練習は、学業とも結びついている。筑波大(茨城県つくば市)で先月開かれた「日本野球科学研究会」では、主戦の森下祐樹投手(同)を含む米子東の生徒8人が研究成果を発表。全国の研究者や大学生らが参加する中、その内容は高い評価を受け、高校生では初めて特別新人賞に選ばれた。
研究のテーマの一つは「表情や姿勢および言動とパフォーマンスとの関係性について」。笑顔がプレーに与える影響を探ったものだ。軟式野球部員とも協力し、計37人が「笑い」「怒り」「悲しみ」それぞれの表情をした後に、10メートル走やスイング速度などを計測。
笑顔の後の平均値が最も高くなり、「表情や言動は競技力を高めると結論付けた。こうした取り組みは、プレーにも生かされている。昨秋の中国地区大会準決勝。」
1点リードで迎えた九回裏に同点に追い付かれたものの、マウンドの森下投手は白い歯を見せた。「暗い顔をしても、いいことは一つもない。笑顔で前を向くだけ」。
こう開き直り、自分で自分を成長させてきた。
「甲子園までに残された2カ月間でも、土台作りをしっかりとやり、前進していきたい」。紙本庸由(のぶゆき)監督(37)は選手らへの信頼と期待を語った。

 
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