第91回センバツ注目校/2 国士舘(東京) 新たな伝統へ目覚め

<第91回選抜高校野球>  突出した選手はいないが、昨秋はすべて継投で勝利し、10年ぶりに東京を制した。
だが、チームはその後、09年春を最後に甲子園から遠ざかり、16年秋に再建を託された。10年間で部は様変わりしていた。以前は1学年15人程度の「少数精鋭」だった部員数が大きく膨れ上がり、効率よく練習する工夫を強いられた。
加えて、永田監督は「選手の態度からは、本気で甲子園を目指していると感じられなかった」。昨夏の新チーム発足直後も、練習中の不真面目な態度が目立った。主将の松室直樹(2年)は「試合経験がある選手がほとんどいなくて、「頑張っても無駄かな」という雰囲気が漂っていたと明かす。
しびれを切らした永田監督は「早く引退した方がいい」と言い残すと、2年生が練習に戻るように懇願してきた。「何のために野球部に入ったかを、全員で見つめ直したと松室。
突き放されたことで、ようやく選手が本気になり、目前の1勝に向けて一丸となった。永田監督は「甲子園から遠ざかり、強豪の伝統のようなものが薄れていた」と振り返り、こう力を込める。「部の歴史を作った自負がある。
「また常時甲子園に出られる野球部にしたい」。10年ぶりのセンバツは、復活の序章だ。【平本泰章】=つづく。

 
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