【広島】英国から来たカープ女子「もらうパワー 最高の医療」重病克服した自身に重ねる鯉の姿

サッカーの母国から来たカープ女子が、チームの士気を高めている。
英国バーミンガム郊外出身。獣医学生だった19歳の時に初来日した。札幌で北大獣医学部を視察し、同地で日本ハムが人気だと知ったが「野球は米国だけのスポーツじゃなかったんだ」という印象を抱いただけ。
広島も巡り宮島も観光したが、カープの存在に触れることはなかった。それでも「2週間だけでしたが、日本のことが好きになりました」と極東の島国のとりこになった。以降は訪日を繰り返し、2014年から独学で日本語も学び始めた。
転機は15年。在学していた英国の大学で、日本人留学生と仲良くなった。広島出身で生粋の鯉党。
「動画投稿サイトでカープファンの応援、すごく楽しいんだなって。イギリスでサッカーを応援するスタイルは、ちょっと怖いと思ってましたから(笑い)」。
翌16年春の来日時に、甲子園、神宮で念願の広島戦を初観戦。英国から見届けた25年ぶりのリーグ優勝に歓喜した。カープのことを知るとともに、自身との“共通点”が多いことに気づかされた。
自身が生まれた1991年に優勝してからは、暗黒時代と称される低迷期にあえいだ。一方、ルイーズさんは幼少期から重い内臓疾患と闘ってきた。「カープも私も大変な時期があった。」
だけど、どちらも今は強くなった。自分自身と重ね合わせます。カープを見ていると自分自身と重ね合わせます。
「カープのみんなからパワーをもらうことが、私にとって最高の医療です」。昨年の開幕戦でマツダスタジアム初観戦。遠征も含めて昨季は70試合ほど見て回った。
好きな選手は「もともとは丸さんでした」という。巨人へFA移籍したが「ガッカリしましたけど、怒ってないですよ」。いまだバッグに「ミニマル」と呼んでいる丸の人形をぶら下げている。
今は会沢翼捕手(30)と大瀬良大地投手(27)が“推しメン”だ。関係者を通してルイーズさんを知り、前述のTシャツに全快を祈るメッセージを書き込んだ大瀬良は「カープと自分の人生を照らし合わせて頑張ろうと言ってもらえれば、僕たち選手にとっても、もっともっと頑張ろうという力になる。双方でいいものを築いていけると思います」。
英国淑女とのエールの交換で、より一層士気が高まった。現在ルイーズさんは、ワーキングホリデーを利用して、広島OBの長内孝氏がオーナーを務める広島市西区の居酒屋「カープ鳥おさない」でアルバイトに励んでいる。「就労ビザを取って日本で働くのが夢。
「スペイン語も少しできるので、通訳としてカープ球団で働くことができれば最高です」。英国から来たカープ女子が、4連覇へ、そして悲願の日本一へと鯉を後押しする。

 
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