【トラ番敵情視察】中日鼓舞するビシエドの練習風景 改革へ「今のミスは喜べ」

デイリースポーツトラ番が他球団のキャンプに潜入する『敵情視察』の第4弾は、同じく新体制で巻き返しを狙う中日。
 ◇   ◇ 沖縄ならではのスコールが降り続く。「雨を連れてきたなと球団関係者には笑われ、練習試合は早々に中止が決定した。野手陣の練習を観察。」
特に気になったのが、4番を担うビシエドだ。仲間から「タンケ(スペイン語で戦車の意)」の愛称で呼ばれ、若手選手と同じように白球を追い、バットを振っていた。驚いたのは午前中の全体メニュー終了後。
他の選手が昼食へと向かう中、最後までビシエドだけが練習を続けていた。たった一人の快音が鳴り続ける。時間にすれば、わずかな時間。
それでも懸命にバットを振り込んだ。14日のロッテ戦出場も本人の志願だったという。「少しでも早く試合感覚を戻したくて。」
「早めの実戦?特別なことはない、対戦したかっただけだよ」。チームを鼓舞する姿勢。外国人選手が先頭に立ち、チームをけん引する姿は阪神を含め、なかなかないことだ。
与田監督も目を細める。「野球に取り組む姿勢が、チームの輪を大事にしようとしている。外国人が普段からそうしてくれるというのは、ありがたい 新体制で向かう巻き返しの一年へ。」
「今のミスは喜べ」。首脳陣が選手たちに伝えていることだという。これは矢野阪神と通ずるところなのかもしれない。
6年連続のBクラスで「担当コーチから、メンタル的に追い込まれてしまっていると聞いてね」。結果を恐れず、野球を楽しめ。与田改革の根幹だ。
3年ぶりに訪れた北谷に、少し驚いた。室内の外からでも選手たちの声が聞こえ、活気が伝わってくる。素直な感想を伝えると、伊東ヘッドコーチは笑った。
「活気あるキャンプにするには、手っ取り早いのが声。久しぶりに来て、活気があるって言ってもらえるのはうれしいですね」。阪神は昨季11勝14敗と負け越した。
得点圏打率・350とチャンスに強いビシエドには、手痛い一打を浴びた。変わろうとしている新体制、そんな中に助っ人たちの変わらない真面目さがある。阪神が浮上するためには、4番のバットを封じなければならない。

 
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