01年ドラフト1巡目 何度も重なる寺原隼人と真田裕貴の不思議な縁

気温21度を計測した2月2日の「ANA BALLPARK 浦添」。
ヤクルトが21世紀最初の日本一に輝き、長嶋巨人から原1次政権へ移った秋。巨人はドラフト最大の目玉だった日南学園高の158キロ右腕、寺原を4球団競合で外し、1巡目で指名したのが姫路工の真田だった。同年夏の高校JAPANを寺原が辞退しているため、この時点で面識はない。
真田「何かの縁ですね。(当時は)意識は全然しなかった。僕ら高校生は(進路を)左右できるもんじゃないですし、僕はどこの球団でも行くと思っていて、ジャイアンツに評価してもらった。」
お互い頑張ろうという感覚でした ドラフト前から何かと比較されてきた両右腕。02年3月3日のオープン戦(福岡D=現ヤフオクD)でともにデビューすると、その2日後の新人研修でようやく初対面が実現した。当時は接点も少ない中、なぜか不仲説も浮上。
そんな事実はなく、現在はプライベートでも親しい間柄だという。その後もふたりの野球人生は幾度も交錯する。07年に寺原が横浜入りすると、後を追うように真田も翌年に移籍。
3年間同じユニホームでプレーした。真田は台湾球界やヤクルト、独立リーグを経て、16年限りで現役を引退。18年からヤクルト担当スコアラーに就くと、今季から相対する立場で寺原がやってきた。
真田「1年でも長く現役にこだわってほしいですね。一親友として頑張ってほしいですし、応援しています。もちろん、対巨人の時は僕も仕事ですから、どうしたらテラを打ち崩せるか考えないといけない」 今季が18年目の寺原。
気付けば、現在もプレーしている選手は少なくなってきた。同年のドラ1で現役は巨人・大竹(入団は広島)と2人だけ。2巡目以降でもヤクルト・近藤、西武・中村、栗山、楽天・今江らしかいない。
彼らは先にユニホームを脱いだ同世代の思いも背負っている。寺原「プロ入りは別々の球団でしたけど、同い年で同じチームでやった仲。どんどん年はとりますけど、できる限り長くやれるといいと思います」 ちなみに、真田スコアラーの目から、今キャンプの寺原はどう映っているのだろうか。
「順調に調整していると思います。先発するから新たな気持ちでシーズンに入れるんじゃないですか。僕も楽しみがあります」 寺原はキャンプを打ち上げる26日の日本ハム戦(浦添)で先発予定。
真田スコアラーはネット裏から目を光らせる。チーム同士の対戦だけではない。平成最後から新時代へ続いていくふたりのドラマも見応えがある。

 
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