【次のスターはオリまっせ】小林慶祐投手 “脱力”でチャンスの誘惑に負けず…ローテ入りへ前進

オリックスの次世代スターを発掘する当コラム。
10、14、20日と3度の登板は全て無失点。3度とも“無傷”で終えたのはK―鈴木と2人だけだ。そのK―鈴木と2人だけだ。そのK―鈴木と2人だけだ。
小林が奏功している点は何か。「今はフォームのバランスを意識してやっています。脱力。」
自分は力む癖があるので、(臨時コーチの)山田久志さんからとにかく力を抜くように、と。その方が変化球もコントロールしやすいと助言を受けた。ブルペンでは特に投げっぷりの良さが目立つが、リリースの直前までいかに力を抜けるか。
そのテーマを実戦マウンドでも貫けたことが結果にも出ているようだ。「チャンスを意識しすぎないように。結果を求めたい 投手には難しいテーマかもしれない。」
金子、西と抜けたチーム事情に「チャンス」と思わない投手はいない。しかし、小林はその誘惑に乗らない。「去年はとにかくゼロに抑えたい。
結果を出したい、と言い続けたんです。でも、内容にこだわっている。
「自分はテンションの上がり下がりが激しくて、切り替えが必要だと先輩方に言われました」。その反省もあり、今は結果は求めないと誓っている。日本生命から入団した3年目の26歳。
スラリとした1メートル87の長身でクールに見られがちだが、実は後輩からもツッコまれるチーム1のいじられキャラだ。そんな小林といえば、ファンには忘れられない光景があるだろう。入団1年目の17年9月30日のソフトバンク戦で打球が顔面に直撃し流血。
マウンド付近で倒れ込んだため、救急車を京セラドーム内に直接入れる措置を取り、緊急搬送された。精密検査の結果、大事には至らず、右まぶたの上を8針縫合するだけで済んだが、少しでも打球がずれていたら眼球破裂、失明などの可能性もあったという。当時は大きなニュースになったほどだ。
幸いにも程なく復帰できたが、巻き返そうという思いと結果は比例しなかった。昨季から本格的に先発転向したものの、ウエスタン・リーグでは0勝4敗。4つの黒星は全て先発試合だった。
昨季は1軍で7試合に登板したのみ。先発機会はなかった。「本当に1試合ごとに浮き沈みがあった。」
結果ばかり見ていると、何が良かったのか、何が良かったのか、整理できなくて。もっと過程を見ないとダメなんだ、と分かりました その反省があるからこそ、紅白戦の無失点登板が続いても一喜一憂することはない。ただ、内容は悪くない。
捕手の若月は「角度のある投球で、両サイドに投げ分けられる。フォークもスライダーもカーブも、ほとんどストライクが取れますから」と、好調の要因を口にした。課題をクリアしつつ、内容が伴っている証拠だろう。
26日のロッテ戦では、3回を投げて無安打無失点。1人の走者も出さない完ぺきな内容で、同じマウンドに上がったアルバース、山本にも遜色ない。それでも小林は「カーブ、スライダーの精度が悪くて、はっきりと課題の出た試合でした。」
ブルペンであれだけ意識していたんですが、試合になるとできなかった。ファウルで粘られると、自分は直球だけになって、しんどくなってしまう。大きな課題が見つかったのが収穫ですと笑わなかった。
今春は4度の実戦登板で、9回を3安打無失点。ついに完封してしまった格好だ。先発ローテーション入りがグッと近づく中、それでも一喜一憂せず、次の登板を見据えている。

 
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