グラブ発注したのに…耳を疑ったロッテ鈴木の一塁

<We Love Baseball> 2月27日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎のアナウンスだ。
ロッテ鈴木大地内野手(29)が一塁に入った。野球人生で初めてのことだった。昨季まで3年連続全試合出場。
16年は三塁を守った。毎年コンバートされてきたが「今年サードじゃないとは思ってなかった」。
今季は定位置をレアードや安田と争う。石垣島には三塁用グラブだけ持参した。キャンプ本隊が那覇へ移動する際、鳥越ヘッドコーチに声を掛けられた。
「一塁と二塁も練習しておいてくれ」。悟った。その日のうちにミズノに電話を入れ、遊撃と二塁のグラブを発注した。
石垣島に残り、特守用のボロボロのグラブを相棒に鍛錬を積んだ。「それだけ選択肢があるのは悪いことじゃない。サードで出られるのが一番かもしれないですけど、1試合でもチャンスがあるなら結果を出さないと。」
意地で、もがいて、どのポジションでも出られるようにファーストミットは三木のものを借りた。どの形が合うか試しながら「つくっておいて損はない」とこちらも発注する予定だ。今まで以上に必死に野球に向き合う日々。
危機感があった。「最近、ネモさん(根元内野守備走塁コーチ)とか自分に近い人が引退して、僕もこのままでは長くないと思った。今までと同じじゃなくても、元気に1年でも長くやりたい」。
今年で30歳。一塁も遊撃も守れる選手なんてそういない。「今、楽しいですよ。」
いろんな景色が見える。きれいな野球はできないかもしれないですけど、泥くさく。自分自身に期待しながらやりたい。
「それだけの準備はしてきたと思います」。私も大学時代から鈴木を取材してきた。引退なんてまだまだ考えられない。
同感だ。

 
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