食で成長を支え 時には両親に代わり指導 国士舘の球心寮、選手見守る白川夫妻 /東京

<第91回センバツ>  第91回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)に出場する国士舘は、自宅が離れている一部の選手が、多摩市のグラウンド近くにある野球部寮「球心寮」で生活している。
練習後の午後8時から始まる晩ご飯は、主菜に副菜2品とデザートを提供する。食材の調達も大切な仕事。健一さんが業務用スーパーに出向き、なるべく新鮮な野菜や肉を買い込む。
選手たちは朝520グラム、夜900グラムの白米を平らげるノルマがあり、調理師免許を持つ健一さんは「栄養バランスを考えつつ、残さず食べてもらう」ようにおかずを用意する。今年の入寮生の印象について、和美さんは「ちょっとおとなしいかな」と語る。洗濯の待ち時間などを見計らい、選手と交わすたわいもない会話が楽しみだ。
「特に恋愛話が好き。親には恥ずかしくて話せないことも教えてくれる」と笑う。「団体生活を通じて思いやりと謙虚な気持ちを学んでほしいとの思いから、時には選手の両親に代わり生活態度を指導することも。
選手は約2年半の寮生活を経て、心身ともにたくましくなるという。和美さんは「卒業生が訪ねてくることもある。成長した姿を見るとやりがいを感じます」と話す。
国士舘が優勝を果たした昨秋の東京大会決勝は、神宮球場で観戦した。「うれし涙を流す寮生の姿を見て、もらい泣きしましたと和美さん。数日後にはピザやケーキを振る舞い、祝勝会を開いた。」
甲子園期間中もBチーム(2軍)の選手たちが東京に残るため、現地で応援はできない。それでも2人は「1試合でも勝って大暴れしてほしい」と、今から晴れ舞台を楽しみにしている。〔都内版〕。

 
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