イチロー引退会見「野球が楽しかったのは94年まで」一問一答(その3)

米大リーグ通算3089安打のマリナーズのイチロー外野手(45)=本名・鈴木一朗=が21日、現役引退を発表した。
これはない。ただ、子どもの頃からプロ野球選手になるのが夢で、それがかなって、最初の2年、18~19の頃は1軍に行ったり来たりで。あれ、行ったり来たりで。
どう言ったらいいのだろう? 1軍に行ったり。これが正しいか。そういう状態でやっている野球は結構楽しかった。
94年、仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいて、この年まででした、楽しかったのは。その頃から急に番付を一気に上げられて、それはしんどかった。やはり力以上の評価をされるのは、とても苦しい。
そこから純粋に楽しいということは、もちろんやりがいがあって、達成感を味わうことはたくさんあった。しかし、楽しいかというと、それとは違う。そういう時間を過ごしてきて、将来はまた楽しい野球をやりたいなと、これは皮肉なもので、プロ野球選手になりたいという夢がかなった後に、またそうではない野球を夢見ている自分がある時から存在した。
これは中途半端にプロ野球生活を過ごした人間には待っていないもの。趣味でたとえば草野球。草野球を楽しむことはできないと思っていたので、これからはそんな野球をやってみたいと思う。
おかしなことを言っています、僕? 大丈夫? ――開幕シリーズを「大きなギフト」と言ったが、こちらが大きなギフトをもらったような気でいる。そんなアナウンサーみたいなことは言わないでくださいよ。――これから私にどんなギフトをくれるのか? ないですよ、そんなの。
むちゃ言わないでください。本当にこれは大きなギフト。去年3月頭にマリナーズからオファーをいただいて、今日までの流れがある。
あそこで終わっていても全くおかしくない状況だった。今この状況は信じられない。あのとき考えていたのは、自分がオフの間、米国でプレーするために準備をする場所が神戸の球場だが、そこで寒い時期に練習するのでへこむ、心が折れる。
そんなときも仲間に支えられてやってきた。最後は今まで自分なりに訓練を重ねてきた神戸の球場で、ひっそりと終わるのかなとあの当時は想像していた。こんなのは夢のよう。

 
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