習志野、勝利呼ぶ「美爆音」 一回に7点、初戦突破 /千葉

<第91回センバツ高校野球>  10年ぶりの春の大舞台で快勝した。
先発の山内翔太投手(2年)が八回途中まで好投し試合の流れを作り、勝利が決まると、スタンドは歓喜の声に包まれた。2回戦は大会第6日、28日午後2時から星稜(石川)と対戦する。【秋丸生帆、隈元悠太】……………………………………………………………………………………………………… ▽1回戦習志野  700100000=8日章学園 000000200=2 3万9000人の観客が集まった阪神甲子園球場。
三塁側アルプス席は習志野のスクールカラーえんじ色に身を包んだ応援団に埋め尽くされた。吹奏楽部やバトン部など学校関係者だけでバス10台、500人を超えた。熱気に包まれるスタンドは、試合開始直後の大量得点に沸き上がった。
一回表、1番の竹縄主将が相手失策で出塁し、犠打で1死二塁とする。3番の竹縄主将が低めの直球を右前に運んで先制。
根本主将の母恭子さん(43)は「手が豆でぼろぼろになるまで頑張ってきた息子が誇らしい」と涙ぐんだ。続く桜井亨佑選手(同)がフェンス直撃の3点適時三塁打を放つなど、一挙に6点を追加した。
角田選手の母みゆきさん(44)は「秋以降打順を下げられてショックだったはず。それを乗り越えて打ってくれてうれしい」と目頭を押さえながら笑った。「相手は先制点を許すとつながってくる打線。
制球に気をつけたいとマウンドに立った先発の山内投手。低めに抑えた。応援団を代表してエール交換を担当した野球部の中田修造さん(3年)は「今日の山内の出来は最高。」
このまま完投してほしいと完投経験の少ない山内投手に声援を送った。山内投手の弟大輝さん(11)は「マウンドに立っている兄の姿が本当にかっこいい」と話した。
相手打線に連続二塁打を許し、2点を返される。吹奏楽部員らは祈るように手を合わせてマウンドに向かい、「しょうたー!」と声を絞り出していた。
失点を許さず、自己最速タイの145キロを計測。最後の相手打者も得意の直球で三振に取ると、スタンドからは勝利のファンファーレが鳴り響いた。応援席から試合を見守った板橋洋部長(50)は「生徒のひたむきな練習を見てきた一人としてうれしい限り。」
次戦は強豪の星稜だが、冬に鍛えた打線の力をみせてほしいと笑顔を見せた。◇新曲で盛り上げようと吹奏楽部は新曲を用意した。
「吹奏楽の演奏が聞こえるかどうかが落ち着いているかのバロメーター」と語る角田選手は五回にバントを確実に決めた。吹奏楽部の酒井悠歌(はるか)部長(3年)は「こちらの気持ちが高ぶってしまう。落ち着いて応援したい」と話した。
◇OBも威勢よく ○…三塁側応援席には、オリジナル曲「レッツゴー習志野」の作曲者で吹奏楽部OBの根津嘉弘さん(60)も駆けつけた。高校2年だった1975年夏の甲子園で習志野が優勝したときに使用したトランペットを験担ぎに持参。現役の吹奏楽部員らの列に加わったが、「若い子にはついていけないね。
甲子園も変わったし、ラッパもさびついていると時間の流れを実感しながら、「勝って校歌を聞けるよう頑張りますと威勢よくトランペットを吹き鳴らしていた=写真下。◇国歌、力強く 幕張総合・菅谷さん。」
この日は落ち着いた表情で壇上に立ち、力強く歌い上げた。式典後は「球場に入り、観衆の多さに引き締まった気持ちになった。国歌は重みがあり、心構えをして臨んだ。」
いつも通り、やってきたことは出せたと思うと笑顔を見せた。菅谷さんは、昨年の全日本学生音楽コンクール全国大会声楽部門高校の部で1位に輝いた。卒業式を終え、今春から東京芸術大に進み、小学生からの夢だったオペラ歌手を目指す。
「大きな舞台で歌えたことは、私にとっても大きな経験」と話した。【加藤佑輔】 ◇市役所でPV、70人熱く声援 習志野市役所ロビーではパブリックビューイング(PV)が開かれ、集まった約70人が、大型テレビ越しに吹奏楽部などのスタンド応援に合わせて声援を送った。一回表からの攻勢に大きな拍手と歓声が起きた。
飯塚脩人投手と息子が少年野球チームで一緒だったという藤井よう子さん(57)は「まだまだこれから。気を引き締めて応援していきたい」と気合を込めた。娘が吹奏楽部で、スタンドで演奏しているという宮内謙一さん(54)は「まだまだこれから。気を引き締めて応援していきたい」と気合を込めた。
妻の由起子さん(50)は最前列で熱心に応援。
勝利が決まると「2回戦は甲子園の現地で応援します」と宣言していた。【小林多美子】……………………………………………………………………………………………………… ■白球譜 ◇「支えられて先制打 根本翔吾主将 習志野・3年 「竹縄が出てくれた。ここで還すのが自分の仕事」。
一回表1死二塁の打席で、二塁走者の竹縄俊希主将(3年)を見た。3球目の低めの直球を思い切り振ると打球は右前に落ち、1点を先制した。ベンチに戻ると竹縄主将が「よく打ったな」と手をあげて迎えてくれた。
「仲間に恵まれた」としみじみと思った。昨秋の県大会で主将の重責から打撃の調子を崩した。決勝で敗れた直後、小林徹監督から「竹縄に半分、背負ってもらえ」と伝えられ、チームは2人の主将を置くようになった。
「一番の友だち」に負担をかける負い目もあったが、竹縄主将の「お互いに足りないところがある。支え合っていこう」という言葉に救われた。センバツ期間中の宿舎は同じ部屋で、米大リーグ・マリナーズで引退を表明したイチローさんの話題で盛り上がった。
初戦の話はしなかったが、前日に「頑張ろう」と言って寝た竹縄主将の声に少し緊張を感じた。「竹縄に負担をかけている分、プレーと声でチームを引っ張る」。改めて自分に言い聞かせた。
この日は3安打1打点の活躍。相手の送球ミスに、二塁から本塁を狙う快足も見せたが、「みんなに助けられてここまで来たとおごらない。次戦に向けて「ベンチに入れない選手の分も甲子園で暴れたい」と意気込んだ。

 
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